こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
訪問鍼灸マッサージ事業は
自動化しやすい事業と言われています。
ですから、先日オーナーとして
自分は現場に出来るだけ身を入れないで
事業の立ち上げから
運営をお考えの方から
「自分は現場に入らない前提で
考えています。」
「最初から無駄を省いて
効率化していきたいんです。」
「この業務、外注できますよね?」
という相談を頂きました。
もちろん気持ちはよく分かります。
でもですね…、、、
「ちょっと待った!」
実は、いきなり効率化ばかりを目指すと、
逆に非効率になるって知ってましたか?
訪問鍼灸マッサージの開業・経営には、
大きく3つの柱があります。
1:集客活動
2:施術
3:事務作業
大手の治療院などでは、
この3つがきれいに分業化されています。
営業専門のスタッフが集客し、
施術者の先生が施術に専念し、
事務スタッフがレセプト業務などを担当する。
合理的で効率的、理想的ですよね。
でも、あなたがいま
独立して開業しようという段階なら……
誰も代わってくれません。
全部、自分ひとりでやるしかないんです。
例えば、こんな仕事の数々、、、
・開業前のエリアリサーチ
・保健所や税務署などの手続き
・ケアマネージャーさんへの営業活動
・無料体験会の実施
・HPやチラシの作成と配布
・患者様の同意書手配
・日々の訪問施術
・施術後の報告書作成
・レセプト業務(手書き or レセコン)
・現金回収、振替口座管理
・確定申告・記帳… etc.
どうですか?
正直、「うわ…」ってなりません?(笑)
でも、これこそが“財産”なんです。
なぜならば、
自分で全部やることで、どこが面倒で、
どこを仕組み化すべきかが
肌感覚でわかるようになります。
外注するべきか?
スタッフに任せるべきか?
その判断が正確になるんです。
逆に、最初から
人に任せるとどうなるかというと…
・どこが詰まっているのかわからない
・任せた相手の失敗をフォローできない
・結果的に自分が巻き取って2度手間になる
…ってことになるんですね。
ぼく自身も、開業したばかりの頃は、
ケアマネ営業で汗だく、
レセプトで徹夜、
現金管理でヒヤヒヤ……そんな毎日でした。
でもその経験があったからこそ、
いまでは仕組み化のポイントも分かるし、
スタッフに任せる時も
適切に指示が出せるようになりました。
つまり、最初の非効率こそが、
最も効率よく成長する
ルートだったというわけです。
だから、いま
「面倒くさいなぁ」
「非効率だなぁ」と思う業務こそ…。
ぜひ一度、
真剣に向き合ってみてください。
将来、あなたがスタッフを雇うとき、
外注先パートナーとやり取りするとき、
“本当の意味での経営者”に
なれるかどうかは、
そこで決まると思っています。
ぜひ、手間の先にある“効率”を、
体でつかんでください。