こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先週、ある政党の国会議員さんと
訪問鍼灸マッサージ業界に関して
情報交換をする場がありました。
国会議員さんって
何だか遠い存在の
イメージがあったのですが…。
実際にお話ししてみると
普通の感覚もお持ちだなって感じました。
国会議員といえば、
選挙に勝つ必要がありますが、
話題に出たのが「比例代表」についてです。
この比例代表の仕組みを聞いていて、
僕はふと感じたんです。
「あれ?これって、
訪問鍼灸マッサージの経営と
そっくりじゃない
政治家さんは、
市民に認知してもらわないと
選挙で勝つことは出来ません。
訪問鍼灸マッサージも
患者さんやケアマネさんに
認知してもらわないと、
そもそも選ばれません。
だから、どんなに良い施術をしていても、
患者さんやケアマネさんににとって
あなたの院が「後回し」
リストに入ってしまったら、
それは存在しないのと同じ。
その分、他のライバル院や
他のサービス
(訪問看護や訪問リハビリや通所デイなど)、
別の優先順位が高いものに
時間もお金も吸い込まれていく。
そう考えると、
選挙の比例代表制って、
要は市民の頭の中の
“名簿”みたいなもの。
上位に名前を入れてもらえれば
議席(=新規施術依頼)は確定です
逆に下位に沈んだ瞬間、
あなたの存在は「なかったこと」にされる
残酷ですが、
これがビジネスの現実です。
僕は、訪問鍼灸マッサージ院を運営して
20年目になりますが、
「10年で9割が廃業」と言われる中で、
なぜここまで生き残れたのか。
それはこの“比例代表の構造”を意識して、
常に「患者さんの頭の中で
一位を取るにはどうするか」
を考え続けてきたからです。
同一エリアでライバルが増えてきたら
「なくても困らない訪問治療院」は
即淘汰されます。
逆に「あなたのマッサージ(鍼灸)が
ないと生きていけないの!」
と思ってもらえれば、
票(=契約)は確定です。
近隣の競合他社の動向なんて関係ありません。
比例名簿の上位に入るには
「なくてはならぬ存在になること」。
代替できない独自性、
信頼、ストーリー、実績。
そのすべてを総動員して
「この先生じゃなきゃダメ」と思ってもらう。
そうなれば、
景気がどうこうは関係ありません。
「本当に必要なもの」しか
選ばれないのです。
今後も安定して
治療院経営を続けたいなら
経営者の仕事は、ただ一つ。
「患者さん・ケアマネさんの
比例名簿の最上位に、
必ず自分を入れ
そのために何をすべきか考え、
愚直に実行し続けるしかない。
奇跡なんてありません。
比例代表制という
冷徹な投票ルールに従い、
選ばれる順位を
勝ち取り続けるしかないのです。