こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先日、協会スタッフから
ちょっと面白い話を聞きました。
「藤井さん、今どきの
美容院ってすごいんですよ!
店内を一歩も移動せずに、
スタイリングまで全部終わったんです!
最初は、僕も意味が分からず
「え?美容院って移動しながら
髪を切ってもらうのが普通じゃない
と首をかしげました。
ところが詳細を聞いてみると、
これが本当に画期的でして。
以下、実際の流れです。
・入店後、そのまま施術スペースの席に案内
・席でカウンセリング、
髪型・仕上がりを確認
・料金提示
・そのままカット開始
・席にシンクが常設されており、
移動なしでシャンプー
・再び同じ席でドライ・スタイリング
・会計端末をその場まで持ってきて決済
・席を立つことなく、最後まで完結
・最後はエレベーター前までお見送り
つまり、
最初に座った席から一度も移動しない美容院
だったわけです。
確かに、一般的な美容院では
シャンプー台へ移動したり、
別席へ案内されたりと、歩行が必須ですよね。
その移動は
たいした距離ではないにせよ、
高齢者や足腰の弱い方にとっては
なかなか負担になります。
ところが、この美容院の仕組みなら、
“移動ゼロ”でフルサービスを受けられる。
スタッフの話を聞いた瞬間、
僕の頭の中で
“訪問マッサージ的な視点”が反応しました。
「これは…歩行困難な高齢者の方でも
利用できる美容院のモデルに
外出はしたい。
でも長距離の移動は難しい。
美容院の中を何度も歩くのは不安。
こんな方は実は非常に多い。
そんな方でも、
“座ったまま完結できる美容院”なら
安心して利用できるでしょう。
もちろん、訪問理美容サービスもあります。
ただ、女性の方は
「久しぶりに外に出かけたい」
「気分転換に美容院へ行きたい」
というニーズは根強く存在します。
その点、移動しない美容院の仕組みは
介護業界にも応用できる価値のあるモデル
だと強く感じました。
そして、この話を聞きながら僕が思ったのは、
「これ、僕たち訪問マッサージの
現場にも活かせるぞ」
ということ。
例えば、
・患者さんを
不必要に立たせない流れづくり
・動作を最小限に抑えた施術オペレーション
・安心して身を任せられる導線の設計
・初回説明から施術終了までの
“ストレスゼロ化”
これらは、
既存のやり方を少し見直すだけで
今よりもっと良くなる可能性があるはずです。
日常生活の中の
「なるほど!」という気付きほど、
実は現場改善のヒントになります。
今回の美容院の話を聞いて、
「まだまだ改善の余地がある。
もっと患者さんに優しい導線を作れ
と、僕自身も良い刺激を受けました。
ぜひあなたも、
日々の中にある“気付きのタネ”を拾って、
患者さんにとってもっと安全で
安心できる施術環境を整えていきましょう。









