こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
「どうすれば良い施術者を
採用できるのか…」
これは、全国の訪問治療院の
院長先生たちの共通の悩みです。
・そりゃ採用したいけど、
募集を出しても全く反応がない…
・院の理念を掲げているけれど
それに共感するスタッフが集まらない…
・面接をしても、どこをどう見たら
いいかわからない…
などなど、
ひとり先生のステージから
次に向かうときに
必ずぶち当たる壁になります。
「どうしたら、いい施術者を
採用できるようになりますか?」
という質問をしてくれた先生に
「現状は、東京都内において
どんな募集要項で
採用活動されているのですか?」
と聞いてみると、
・月給20万円(正社員)
・時給1200円(パート)
・業務委託料50%(委託)
といった給与水準で
募集しているのです。
残念ながらこの時点で、
既に選ばれない
治療院となってしまいます…。
どんなに院長先生が
素晴らしい理念を掲げていても
求職中の施術者には伝わりません。
求職者が何を見ているのかというと、
・場所(勤務地)
・給与(報酬)
・福利厚生(週休2日、有給など)
です。
場所(勤務地)については、
訪問型の治療院なので
店舗型に比べて立地はあまり
意識しなくても良い面がありますが、
やはりターミナル駅から
徒歩圏内にある治療院(事務所)は
選ばれやすいです。
採用が決まったら、毎日
通勤するわけですから
自宅からのアクセスが便利かどうかは
求職者にとっては判断基準の
大きな要素になります。
そして、もう一つが
給与(報酬)です。
正直なところ、東京都内で
・月給20万円(正社員)
・時給1200円(パート)
・業務委託料50%(委託)
程度の報酬水準だと
求職者からは選ばれにくいです。
当協会で運営している
「訪問治療ジョブ」という
求人サイトがありますが、
http://www.houmon-massage.jp/k
裏話をすると、
やはり求職者から選ばれる院は、
どこも給与水準が
地域相場よりやや高いです。
ポイントは”やや高い”
というところです。
地域の訪問治療院の
正社員の給与水準が
・月給22万円(正社員)
であれば、
・月給23.5万円(正社員)
とかで募集しているのです。
逆に、地域相場が
・月給22万円(正社員)
だとすると、その地域で、
・月給32万円~50万円(正社員)
という高水準で募集を出しても
反応がイマイチになります。
地域相場とかけ離れている給与だと
求職者はどう思うかと言うと、
「施術以外の営業なども
やらされるのでは・・・?」
「施術以外の事務作業も
やらさせるのではないか・・・?」
「残業がメチャクチャ
多いのではないか・・・?」
と心配になります。
独立開業が可能な鍼灸マッサージ師の
免許を持っているにも関わらず
どこかの治療院に雇われたいと
思っている施術者の心理としては、
安定して働きたいという点です。
しかも、営業や事務作業などは無しで、
純粋に施術のみに
集中できる環境を求めています。
なので、まずはそういった
受け入れ環境を整えること、
そして地域のライバル院の募集要項を
チェックしてどのような
条件で求人採用しているのかを
リサーチする必要があります。
そして、ライバル院ではなく
自分の治療院で働きたいと
思ってくれる求職者からの
応募を増やしていく必要があります。