こんにちは。
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
2023年がスタートして、
約2週間ほどが
経過しましたので、
もう、お正月気分もすっかり
抜けていると思います。
一方で、年末年始にかけて
バタバタと
動き回ったことによる
疲労が今頃になって
出てくるって
言うこともありますよね。
訪問鍼灸マッサージ治療を
されている先生は、
毎日体力勝負だと思いますが、
ご自身の身体の
疲れを取りたいとき
どうされていますか?
先生はプロの
ライセンスをお持ちなので、
ご自身で
ケアされているのでしょうか?
それとも、
どこかにメンテナンスで
通われているのでしょうか?
先日、僕は
年末年始の疲れを取ろうと
久々にリラクゼーションサロンに
行ってきました。
全身の疲れを取りたかったので、
60分の全身コースにしました。
最初の問診時、
担当の施術者さんから
「今日特に気になる部位は
ありますか?」
と聞かれました。
私は、車の運転をしたり
たくさん歩いた後でしたので、
「下半身を中心に、
腰・臀部・足を
重点的にお願いします」
と希望をお話ししました。
「では、お身体の状態を
みながらほぐしていきますね」
とマッサージスタート。
まずは、
背中を撫でるように触り
「首」からスタートしました。
「あれ?足や腰を
やってほしいのだけど・・・」
と思いましたが、
「首→肩→背中」
と、上半身から
重点的に揉んでくれます。
そりゃ、わかりますよ、
全身のバランスを見ながら
調整していくという
施術の方向性は。
でも、60分という制限時間が
あるわけですから、
疲労がたまっている下半身を
メインにやってほしいなぁ、、
なんて思いながら
施術を受けていました。
上半身が終わって、
ようやく
腰部→臀部→足となって、
これで終了かな、と
思っていた時です。
施術者さんが、
再び肩や首周りを触れて、
「肩甲骨の周りが
凝りすぎていて
指が入らないですね」
「あと10分程延長されて、
首と肩周りをやった方が
いいと思いま
「...?」
僕がほぐして欲しいのは
臀部から
足にかけてなんですが...
施術者さんの話だと
首や肩甲骨回りが
凝っていることで
腰や足に負担がかかって
症状がでているとのこと。
下半身だるさの
原因となっている
上半身をほぐした方が
良いとのことでした。
お話は分かりましたが、
僕は定期的に
このリラクゼーションサロンに
通っているわけではありません。
たまたま、
入ったに過ぎない店舗でした。
定期的に通って治していくのなら
身体に出ている
不調の原因となっている
箇所の施術は
効果があるでしょう。
ただ、僕は疲労がたまっていた
下半身のだるさを
少しでも軽くして
帰りたかったのです。
それに、
僕が行ったのは
リラクゼーションサロンですし^^;
結局、延長10分はお断りして、
なんだかとても
不完全燃焼な感じで
お店をでました。
なぜ、僕が10分の延長を拒否して
早々にお店を出たのか?
それは、
担当施術者さんと僕との間に
信頼関係が全くなかったからです。
もし、僕が定期的に
通っている治療院で、
信頼できる先生から、
「10分延長で、
首と肩周りをしっかり
ほぐして帰りましょう」
と言われたら、
すんなり
受け入れていたと思いますが、
今回の施術者と僕は初対面でした。
リラクゼーションサロンですので、
おそらく、
国家資格などのライセンスも
持っていない方だったと思います。
そんな関係性のまま、
プラス料金がかかる提案をされても、
ちょっと困ってしまいますよね。
あなたも患者さんの
施術を行うときは、
患者さんのお身体の状態をみて
施術をされると思います。
自費診療の場合は、
患者様のご希望を聞きながらの
施術もできるかもしれませんが、
保険診療の場合は
時間や部位などの制限もあり
簡単にはいきませんよね。
しかし、患者様が
「何を求めているのか」
を把握することは
とても大事です。
例えば、
95歳、要介護4、
ほぼ寝たきりに近い
認知症の患者さんに、
「下半身の
筋力トレーニングをして
歩けるようになりましょうーー
って言っても、
患者さんもご家族も
そこまで望んでいない
ケースが多いです。
患者様が求めていることを察し、
患者様が言わずとも
「それに応えるサービスを
提供すること」は、
長い経験や知識があっても
難しいことかもしれません。
患者様は、
あなたの訪問を
毎回楽しみにされていると思います。
そこには、
施術だけでなく、
「楽しいお話ができるから」
「悩みを聞いてもらえるから」
など患者様が求めていること
は違うのではないでしょうか。
求めていることがわかれば、
対応できます。
そうすれば、
患者様はとても喜び
先生の治療を
続けたいと思うはずです。
「患者様が本当に求めていること」を
知るためには
信頼関係の構築が必須です。
人は、
信頼している人には
自身の悩みや思いを
話します。
信頼関係がしっかり築ければ、
先生の施術を
継続して受けたいと言うでしょう。
今いる患者様に
継続していただくことが
売上げアップにもつながることは
前回お話しましたね。
話をリラクゼーションに
戻しますが、
リラクゼーションは
定期的に通う人もいれば、
僕のように、年間で数回程度
不定期に利用する人もいます。
なので、
不定期に利用する人とは
信頼関係の構築は
なかなか難しいでしょうし、
必要もないかもしれません。
しかし、
訪問鍼灸マッサージ業界で
活躍されている先生は、
定期的に患者様の
治療をされているため、
関係構築はとても
重要性が高いと思います。
これを読んでいただいた先生には
この機会にぜひ
患者様との信頼関係構築について
少し考えていただければと思います。