こんにちは!
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
先日、匿名で
「うちの訪問鍼灸院ですが、
鍼灸師が当日欠勤した際に
柔整(のみ)師の院長が
代わりに行っちゃえということで
現場で施術しているのですが、
コレってダメですよね?」
というご相談を頂きました。
ダメです!!!!!
鍼灸の資格を持っていない
柔整(のみ)師の方が
現場で保険施術をするのは
違反です。
久しぶりにびっくりしたのですが、
まだ、ヤンチャな柔整師の
先生が存在するのですね…。
因みに、訪問鍼灸マッサージの業界で
たま~に耳にする不正行為としては、
今回の無資格施術者が
勝手に施術してしまうこと。
それ以外では、
ダブル施術、トリプル施術という
キーワードがあります。
因みに、ダブルというキーワードを
初めて聞いた方もいるかも
しれませんので
簡単に説明すると、、、
「ダブル」とは、
1回の施術で2日分の
請求をする不正行為、
になります。
更に悪い手法で
「トリプル」
(1回の施術で3日分の
請求をする不正行為)
というのもあります。
この「ダブル」ですが、
受領委任制度がスタートする
2018年度より前は
ちょくちょく
聞いたことがあったのですが、
今現在でもやっているところも
極一部あるようです。
あとは、
患者負担分(1割、3割)を頂かず、
「うちは無料で
訪問マッサージ受けれますよ!」
「患者さんは一律100円でOKですよ~!」
というのも
不正行為に該当しますので
絶対にやってはダメです!
そもそも、
訪問マッサージや訪問鍼灸は
高齢者で慢性的な痛みで悩んでいる方や、
障害者で日常生活にお困りの方でも、
金銭的な負担が少なく、
継続して利用でき
その結果、生活の質を
少しでも向上させて
笑顔になってもらうべきサービスです。
ですから、
我々は常に患者さんにとって
1番メリットがあるように努力して
行かなければなりません。
単純に営利を追求する業者の場合は、
「2回の施術は面倒なので
1日で2回分やったことにして
請求して
などと考えて、
質の悪いサービスを
提供する恐れがあります。
実際、一部の悪徳訪問マッサージ業者は
“仕事の質が悪いのに
広告宣伝などの集客だけが上手”
ということで
仕事を取って売上を伸ばしている
という事実もあります。
一方、長年の修業を
積まれ質の高い仕事が出来るのに、
営業や広告宣伝が
苦手と言う事で時代の流れに
乗ることが出来ず、
結果的に患者様をつかめない
個人治療院も少なくありません。
このことは、患者様にとっても、
本当に素晴らしい技術を持った
個人治療院の先生にとっても
とても不幸なことです。
2025年問題を皮切りに
訪問マッサージの認知度が高まって、
患者さんも正しい選択基準を
得られるようになってきたら
当然、このような不正業者は
患者さんからの支持が得られずに
市場から追放されるでしょう。
しかし、ただ静かに追放されるだけ
ならいいのですが…。
そのような
悪徳業者と同じ商圏で活動している
多くの真面目な訪問治療院は
多大な迷惑を被るわけです。
多大な迷惑が掛かる中で
圧倒的な迷惑なことといえば、
「同意書が獲得できなくなること」です。
実際、そのような業者が
荒しに荒しまくった地域では、
医師が同意書を書かなくなったとか、
ケアマネが訪問マッサージ・
訪問鍼灸のサービスを
信用しなくなったなどなど
多くの損害を被ったという
事例は数多くありました。
このような患者様を
バカにしたような対応、地域を
荒すような行為を
一切排除し、業界に健全化を促し、
「提供する鍼灸マッサージ治療や
患者様への対応」
など、
全ての品質の向上を促すためには、
やはり、個人個人が意識を高く持って
業者や組織に頼らずに
頑張るしかありません。
悪徳業者に患者さんが
流れてしまうことを防ぎ、
しっかりと営業活動を行って、
きちんとした
施術を提供できる私たちを
選んでいただけるように…!!
日々、努力していきましょう。