ヒヤリハットは強い治療院を創る根源

こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
https://twitter.com/fujiihf2001

今回は、
ヒヤリハット
 強い治療創る根源
という話です。

ところで、あなたは
ヒヤリハットという
言葉を知っていますか?

簡単に言うと、
ヒヤッとする瞬間、
ハッとする瞬間
に気を付けましょう
みたいな意味です。

例えば、自動車運転中で、

・前を走っているクルマに
 接近しすぎて
 追突しそうになった…

・人や自転車が飛び出してきて
 接触しそうになった…

・前のクルマが急ブレーキを
 かけてぶつかりそうになった…

・交差点で出会い頭にクルマや
 自転車と接触しそうになった…

・車線変更のときに
 他のクルマと接触しそうになった…

など、一歩間違えば
大事故に繋がっていたかも
しれないという…
ヒヤッとした経験って
ありますよね?

ハッとして

「危なかった・・・」

「次は気を付けなきゃ!」

とも思うはずです。

そのような瞬間が
ヒヤリハットですね。

これを、訪問鍼灸マッサージの
現場に置き換えると
ぼくの場合はこんな
ヒヤリハットな経験がありました。

僕は資格を取得したのが
2005年なので、
それ以来、在宅の現場での
施術をしてきましたが、
過去に1度だけ、施術中の
ミスをしたことがあります。

それは、50代の女性で
脊髄小脳変性症の患者さんでした。
普段はベッドで
ほぼ寝たきりという状態でした。

そんな患者さんとご家族の要望で、
「頭に針を打って欲しい」
ということで、
頭部への鍼治療をしていました。

最初の頃は、
こちらも緊張していたこともあり、
ミスが無いように
細心の注意をしていました。

しかし、慣れてきた時に
事故は起きました…。

そう、頭に刺した針を
抜き忘れてしまったんです。

施術した翌日に家族から
お怒りの電話が掛かってきて
判明したのですが、
その時は、すぐに対応して、
誠心誠意の謝罪をしました。

幸いなことに、患者さんにも
ご家族様にも許していただき、
医療賠償のような事態には
ならなかったのですが、
もし、対応が遅れたら、
何かしらの感染症になって
最悪の場合は、死亡へと
繋がっていたかもしれません。

施術者として、一生に一度
あるかないかの”負の出来事”が
施術中のミスです。

ただし、このミスをキッカケに

「刺した針を
 抜き忘れない為の対策」

という当独自の
施術事故防止対策法が出来ました。

それ以降、同様な
施術ミスや施術事故は
一切起こっておりません。

このような
ヒヤリハットの体験は、

「危なかった・・・」

「次は気を付けなきゃ!」

で済ましてしまうのではなく、
言語化して
内で共有することが
とても大切です。

そのヒヤリハット
体験をシェアすることで
「踏まなくていい地雷」を
避けられる人がいます。

ここにはとても
大きな価値があります。

なので、あなたも
ヒヤリハットの体験があれば
それをしっかりと見える形で
共有してあげましょう。