こんにちは、
日本訪問マッサージ協会の藤井です。
訪問鍼灸マッサージ業界では、
4月から新たな職場で
働きたいという方が多く、
毎年、2月~3月に掛けての時期に
施術者さんに
内定を出すケースが多いです。
ただ、せっかく苦労して
採用したスタッフも
すぐに退職してしまっては
意味がありません。
今回は
「スタッフが辞めない治療院を作る方法」
について、
深掘りしてお伝えしたいと思います。
大事なキーワードは…
「最初がすべて」
この一言に尽きます。
なぜなら、人は入社時に抱いた期待と
現実のギャップを感じた瞬間、
心の中で“辞めようかな”という
スイッチが入るからです。
たとえば、
「うちはアットホームな職場です!」
と伝えていたのに、
入社したら殺伐とした雰囲気で業務連絡のみ…
こんなミスマッチ、怖いですよね。
逆に、
「忙しい職場だけど、
その分圧倒的に成長できる場所です。」
と最初に伝えておけば、
同じ忙しさでも
“成長機会”と受け取ってくれます。
この最初の期待値調整、
めちゃくちゃ大事です。
給与、勤務時間、休日、業務内容…
どれも細かい部分まできちんと説明し、
「わからないことはないか?」
「不安に思う部分はないか?」
と徹底して確認してあげてください。
そして、
もう一つ重要なことがあります。
それは、
「働く意味」と「未来像」を見せてあげること。
人は“今”を頑張る理由が必要です。
その理由が“未来にこうなれる!”という
希望なんです。
「入社して1年後は
これくらいのスキルが身につく。」
「3年後はこういうポジションを目指せる。」
そんな未来を一緒に描き、
言葉にして伝えてあげましょう。
「あなたの今の頑張りは、
この先の大きな成長に繋がっている。」
そのメッセージを、
繰り返し伝えてあげてください。
さらに、
スタッフ一人ひとりの価値観や
モチベーションの源を
理解しておくことも重要です。
「患者さんからの感謝の言葉で
モチベーションが上がる人」もいれ
「自分の技術や知識の向上に
喜びを感じる人」もいます。
この違いを知って、
それぞれに合わせたフィードバックや
評価をしてあげることが大切です。
そして…最後にもう一つ。
入社後も“定期面談”を行いましょう。
「最近どう?」
「不安に思っていることはない?」
たった5分でもいいんです。
定期的に声をかけることで、
スタッフは安心感を持ち、
「ここで働いていて良かった」と
思えるようになります。
訪問治療院経営は、
朝の就業開始から
夕方の終了時まで院長がスタッフを
ずっと見ていることが出来ません。
最初の説明を徹底し、
未来像を語り、
価値観に合わせて接し、
定期的にフォローする。
この4つを実践することで、
あなたの治療院から離職は激減します。
さらに、定期的に院内イベントや
勉強会を開くことも有効です。
スタッフ同士の
コミュニケーションが深まることで、
職場に対する帰属意識が高まります。
何気ない雑談から
生まれる小さなアイディアや、
お互いのサポート精神が育まれていくのです。
ぜひ、今日から意識してみてください!